しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

日本人は「 山海の幸」の価値を見直すべき

日本人は「 山海の幸」の価値を見直すべき 「足元にあるたくさんの恵みをほったらかして、より安くて好みに合った食べ物を輸入している今の日本を、皆さんはどうご覧になるのでしょうか。ホントにだらしない国になっち まいましたね」 漁師から水産庁勤務を経て、現在「ウエカツ水産」の代表を務める上田勝彦さん(本誌62頁掲載)のこの言葉に、心をわしづかみにされた。 これまで私が目の当たりにしてきた、駆除した鹿をほとんど食肉利用していない実情や、ご先祖様が植えた木々を放置もしくは切り捨てている現状と重なったからだ。 農業然り。命の根幹である「食」を海外に依存しすぎるのは、安全保障の面からも危ういことを、ここ数年のコロナ禍と、それに続くロシア・ウクライナ戦争で私たちは身を もって知った。各国が国境を閉じたとしても国家と国民が生き残り続けるためには、それだけの備えが必要だ。現在の食料自給率38%では、あまりにもおほつかない。 ではグローバル化が進む以前、日本人は何を食していたのだろう。米・野菜・魚が中心の和食においても、食されていた「肉」。しかしながら、現代の日本人の多くが「肉」としての存在を忘れかけている「野生の鹿肉」と「鯨肉」についてお伝えしたい。 かつらぎ・なみ/ジャーナリスト、俳優 東京大学農学部卒業後、自然環境や安全保障の問題に取り組み、現場体験をもとにしたメッセージを発信。TBSラジオ「ちょっと森林のはなし」出演(2008~2011)。日本文化チャンネル桜「Front Japan桜J出演中。産経新聞「直球&曲球J連載中。共著に「国防女子が行くJ(ビジネス社)、「大東亜戦争失われた真実J(ハート出版)、解説書に「[復刻版]初等科國語[中学年版]」(同)。新著「戦うことは「悪」ですか」(扶桑社)で第4回アパ日本再興大賞受賞。元予備三等陸曹。防人と歩む会会長、やおよろずの森代表、皇統(父系男系)を守る国民連合の会会長、防衛省オピニオンリーダー、予備役ブルーリポンの会幹事長も務める。 『Renaisance Vol.13』ダイレクト出版 「消えゆく日本の伝統食」野生肉の復活を 葛城奈海氏より R050527