「想定外」の震災による原発周辺住民の被曝は「想定」されている 原子力安全委員会が2006年につくった耐震設計指針には、「想定した以外の時は大量の放射性物質が漏れ、周辺住民が著しい被爆をする」と明記されている。 すべての原発は、「耐震設計指針」に基づいて設計、運転されている。ここで推定されている震度よりも大きな地震や予想もしない津波が 起きれば、「想定外だ」と官僚は答えればよいし、「地震学者が間違っていた」などと責任逃れができる。 今後、また原発事故が起こっても、同じことが繰り返されるだろう。 『反被爆宣言』武田邦彦著 双葉社刊 2012年 より