安全の想定を決める際、東大教授は排除すべき 日本で最も頼れるとされる学問的権威は言わずと知れた東京大学で、日本中の学者たちの国への研究費申請書類を東大教授たちがチェックする、という構図ができあがっている。そうなると、東大教授の息のかかった学者ばかりが優遇されることになる。 原子力などの国民の安全の根幹に関わるような想定を決める機関にも、相当数の東大教授が入っている。東大を頂点とする権威をなくして、いろいろな意見を反映させるためにも、全国の公立・私立大から専門教授を呼ぶべきだ。 日本のためにもっともよい方法は、学問が衰退した東大を廃止することだが、東大教授から「東大はもう要らない」という声が出るのが望ましい。 『反被爆宣言』武田邦彦著 双葉社刊 2012年 より