しあわせみんな 三号店

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大谷選手のこと

大谷選手のこと 春先のWBCにはじまり、公式戦では投げては10勝、打っては44本の本塁打で日本人初のホームラン王に輝いたアメリカ大リーグの大谷翔平選手が、どの球団とも契約できるフリーエージェント(FA)となりました。人気と実力を兼ね備えた当代一のスーパースターを全球団が狙っており、その契約金は一説によると750億円以上とも言われています。 ひとくちに750億円といいますが、これは2・5億円とされる日本の平均的サラリーマンの生涯年収の300倍です。大谷選手を平均的サラリーマンと比べるわけにはいかないとして、平均の倍を稼ぐ超エリートの5億円と比べても150倍です。すなわち超エリートサラリーマンが先祖代々150代続かなければ生み出せない金額を大谷選手はたった1人で稼ぐのです。 徳川・江戸時代は15代で260年ですから単純にそれに当てはめると2600年かかることになります。2600年の間に子孫150人が全員超エリートサラリーマンであり続けなければならないなんて、ああ、もうわけがわかりません。さらにそんなに1人の選手に大金を支払っても十分に元が取れるアメリカのスポーツビジネスにも驚きです。 とにかくすごいとしか言いようのない大谷選手が日本の子供たちのために日本国内にある約20000校の小学校に各3つのジュニア用グローブ合計60000個を寄贈するというニュースがありました。スタジアムの大谷選手は野球が好きでたまらないといった風情でいつも楽しそうです。そんな彼が「野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです。このグローブを使っていた子供達と将来一緒に野球ができることを楽しみにしています!」とグローブをくれるのですから子供たちは大喜びでしょう。いや、子供たちだけでなく校長先生をはじめ学校職員の方たちもさぞかし嬉しいことだと思います。 そこでお願いしたいのは“貴重な”グローブだからといってガラスケースにしまいこんで見るだけにするのは絶対にやめてもらいたいものです。子供のことですから汚したり壊したりすることもあるでしょう。しかし、それも含めて子供たちが思う存分野球をすることこそが大谷選手への感謝になるのではと思います。それにしても大谷さん、あなたの放つホームラン同様スケールが大きすぎます。そんなにカッコいい姿を見せられたのではあこがれることをやめられません。 百田尚樹のニュースに一言(R051117号より)