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プロ野球日本シリーズ第1戦 ヤクルトが5対3で勝利

プロ野球日本シリーズ第1戦 ヤクルトが5対3で勝利

プロ野球の日本シリーズの第1戦が22日夜、神宮球場で行われヤクルトがオリックスに5対3で勝ち、対戦成績を1勝0敗としました。 日本シリーズは、ともにリーグ優勝し、クライマックスシリーズを勝ち上がったオリックスとヤクルトの去年と同じ顔合わせとなり、第1戦が22日夜、神宮球場で行われました。 ヤクルトは1回、1番の塩見泰隆選手がオリックスのエース山本由伸投手の初球をとらえてヒットで出塁し、このあと2アウト一塁二塁として5番 オスナ選手が2点タイムリーツーベースヒットを打ち先制しました。 2回に同点に追いつかれましたが、3回に塩見選手のソロホームランで勝ち越し、4回には5番 オスナ選手のソロホームランでリードを広げました。 ヤクルトの先発、小川泰弘投手は、ランナーを出しながらも粘りのピッチングを見せ、5回2失点と試合を作りました。 4対3と1点差に迫られた直後の8回には4番の村上宗隆選手がソロホームランを打ちヤクルトが5対3で勝ち、対戦成績を1勝0敗としました。 オリックスは史上初めて2年連続で先発投手のタイトル4つを獲得した絶対的エースの山本投手が4回までに4点を失い、さらに左脇腹の違和感を訴え、5回途中でマウンドを降りたのが誤算でした。 第2戦は23日も、神宮球場で午後6時から行われます。 ヤクルト 高津監督「あす以降も勝つために全力尽くす」 日本シリーズの初戦をとったヤクルトの高津臣吾監督は「試合前に1番てっぺんの山に登ろうという話をした。塩見とオスナの活躍が非常に大きかった。先発の小川も、少し制球が乱れる場面もあったが、よく2失点で粘ってくれた」と振り返りました。 さらに8回の村上宗隆選手のソロホームランについては、「簡単なボールではなかったと思うが、あの場面での1点は非常に大きかった」とたたえていました。 そして、23日以降の試合に向けて、「初戦を取れてよかったが、またあす以降も勝つために全力を尽くし、勝てるゲームをやっていきたい」と意気込んでいました。 オリックス 中嶋監督「最後に決めきることできなかった」 オリックス中嶋聡監督は「打線はつないだが最後に決めきることができなかったので反省してあすの試合に切り替えていきたい」と振り返りました。 また、左の脇腹をつったような感覚を訴え5回途中4失点で降板したエースの山本由伸投手については、「異常はあったということだが詳しい状況は分かっていない」と多くを語りませんでした。 ヤクルト 塩見「チーム一丸 頑張っていきたい」 勝ち越しのソロホームランを含む3安打と活躍したヤクルトの塩見泰隆選手は、試合後のヒーローインタビューで勝ち越しのソロホームランについて、「頭にホームランはなかった。追い込まれていたので、コンパクトに振ったら当たって、それがホームランになってよかったです」と振り返りました。 そして、23日以降の試合について「あしたもチーム一丸、頑張っていきたい。あすはきょう一緒にヒーローに選ばれたオスナ選手よりもっと輝いて、いちばんになれるようもっと活躍します」と意気込んでいました。 ヤクルト オスナ「打線全体でいいバッティング」 3安打の活躍を見せたヤクルトのオスナ選手は、試合後のヒーローインタビューで、先制の2点タイムリーツーベースヒットについて「感触はよかった。オリックスの山本投手は日本一の投手だが、うちの打線もいいので、打線全体でいいバッティングができた」と振り返りました。 そのうえで、クライマックスシリーズから活躍が続いていることについて、「ここ数ヶ月状態はよい。とにかく甘くなるボールを待って、狙い球をしぼって、ボールを追いかけすぎないことを意識している」と好調の要因を語りました。 そのうえで、ファンに向けて「あしたも一緒に戦って、勝利をつかみましょう」と呼びかけていました。 オリックス 山本投手「大事な試合で降板 最悪だと思う」 5回途中、4失点で降板したオリックスの山本由伸投手は「オスナ選手にホームランを打たれたあとからはいい方向に修正できていたが脇腹に少し違和感があって大事な試合で降板することになってしまい最悪だと思う」と振り返りました。 今後の、日本シリーズでの登板に向けた準備について問われると「時間がたっていないので詳しくは分からないが様子を見ながら相談していきたい」と話していました。 ヤクルト村上 山本投手との対戦はもの足りない結果に ヤクルトのキーマンは不動の4番、村上宗隆選手。 第1戦ではオリックスの絶対的エースの先発、山本由伸投手との対戦に注目が集まりました。 2022年のプロ野球の「打」の主役・村上選手。 打率3割1分8厘、ホームラン56本、134打点をマークし史上最年少の22歳で三冠王に輝きました。 中でもホームランは記録ずくめで、“5打席連続”や“史上最年少での150号”など数々のプロ野球記録を更新。 シーズン終盤は深刻な打撃不振に苦しみながらも、レギュラーシーズン最終戦王貞治さんの55本を塗り替える56号ホームランを打ちました。 さらに、クライマックスシリーズでも試合を決める逆転ホームランを打ち、「必死に野球を楽しみながら勝てるよう頑張る」とこのシリーズに臨みました。 オリックスの山本投手とは去年の日本シリーズで7打数1安打、4三振に抑えられ、ことしの交流戦では対戦はなくおよそ1年ぶりの対戦。 第1打席は1回、2アウト二塁のチャンスで迎えましたが、村上選手は初球から4球連続で見極めフォアボール。 続く5番 オスナ選手の先制の2点タイムリーツーベースを呼び込みました。 第2打席は3対2とヤクルトがリードの3回。 ワンボールからの2球目、155キロのインコースのストレートを打ち損じてファーストゴロに倒れました。 このあと山本投手が5回、先頭に3球を投げたところで突如ベンチに下がり、そのまま途中交代し、村上選手との第3打席目の対戦は実現せず。 三冠王と投手のタイトル4冠。 球界を代表する2人の対戦を楽しみにしていた野球ファンにとってはもの足りない結果となりました。 オリックス 山本投手 本来のピッチング見せられず4失点 オリックスは初戦のマウンドを託された絶対的なエース、山本由伸投手が、立ち上がりから制球に苦しみ本来のピッチングを見せることができず4失点。 チームに勢いを与えることができませんでした。 山本投手は今シーズン、自身初のノーヒットノーランを達成するなど史上初めて、2年連続で最多勝最優秀防御率など先発投手のタイトル4つを獲得し、絶対的なエースとしてチームをけん引しました。 一方で、去年の日本シリーズではヤクルトを相手に2試合に先発し、いずれも好投したものの、勝ち投手になることができず、今回の登板に向けて、「去年の悔しさを晴らすことができるよう全力で臨みたい」と意気込んでいました。 ところが、22日の山本投手は立ち上がりから決め球のフォークボールやカーブなど変化球のコントロールが定まりませんでした。 1回に2アウト一塁二塁のピンチを招き、ヤクルトの5番・オスナ選手にタイムリーツーベースを打たれこの回、2点を先制されました。 このあと、味方が追いついたものの、本来の調子を取り戻すことはできず3回には塩見泰隆選手、4回にはオスナ選手にホームランを打たれ、シーズンでは防御率、1点台だったエースが4点を失う誤算でした。 山本投手は5回、この回先頭の代打、キブレハン選手に3球目を投げた直後に、みずからベンチに合図を送ってマウンドを降り、このまま交代。 球団によりますと、左の脇腹をつったような感覚を訴えたということです。 オリックスは必勝を期して送り出した絶対的エースが、本来のピッチングを見せることができず、チームに勢いをもたらすことができませんでした。 ヤクルト 持ち前の強力打線が機能 ヤクルトは持ち前の強力打線が機能して、オリックスの絶対的エース、山本由伸投手から4回までに4点を奪い、第1戦を取りました。 去年に続いて投手4冠に輝いた山本投手の防御率は1.68。 しかも7月23日からクライマックスシリーズまでの11試合は、すべて3失点以内に抑え無敗でした。 山本投手を攻略して勢いに乗りたいヤクルトは1回、1番の塩見泰隆選手が山本投手の初球の155キロの初球をとらえてヒットで出塁。 このあと、2アウト二塁とし4番・村上宗隆選手がきわどいコースを見極めてフォアボールを選び、一塁二塁とチャンスを広げました。 そして5番・オスナ選手が高めのカーブを引っ張り2点タイムリーツーベース。 山本投手の出ばなをくじくことに成功しました。 オスナ選手は、クライマックスシリーズファイナルステージでも村上選手が警戒されフォアボールで塁に出たあと、スリーランを打っていて、高津臣吾監督も「彼がいるからムネが生きる」と期待を寄せていました。 同点とされたあとの3回には、塩見選手が山本投手の153キロのストレートに対し「強いスイングを心がけた」と力負けせず、勝ち越しのソロホームラン。 さらに4回には先頭のオスナ選手もソロホームランを打ってリードを広げ、5回途中で緊急降板した山本投手に7月16日以来、およそ3か月ぶりの黒星をつけたヤクルト打線。 8回には村上選手も相手のリリーフからホームランを打つという別の収穫もありました。 試合後、高津監督は山本投手への対策についてことばを選びながら「簡単にフォアボールを選べるピッチャーではない。積極性を失わず、打てるボールを打つというシンプルなものだった」と明かしました。 そして第2戦へ向け「誰かが調子が悪くても誰かがカバーする。あすは塩見とオスナが打つか分からないが、なんとか勝ちにつなげたい」と意気込みました。 球界を代表するエースを打ち崩し、流れを引き寄せたヤクルト。 このまま球団初の2年連続日本一へ突き進むのか、第2戦も注目です。 (NHKWEB)