デマや風評の発信元はほかならぬ政府である 
「原発は安全だ」「被害は大したことはない」「除染すれば故郷に戻れる」などと言って、希望的観測や感情によって生み出された情報を発信しているのは、他ならぬ政府である。科学的事実を見ずに、 命よりも財政やメンツが大事という観点から情報を流す政府は、危険を煽るゴシップ誌とそれほど大差はない。 また、2011年度の原子力予算は4500億円もあったのに、それを原発被災者の当面の救済にも、除染にも、農作物の買い取りにもまったく使わなかった。原子力の利権構造とはそういうものだ。 『反被爆宣言』武田邦彦著 双葉社刊 2012年 より
