しあわせみんな 三号店

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●東京都港区が来年度以降、全区立中学3年生の修学旅行の行き先を海外

●東京都港区が来年度以降、全区立中学3年生の修学旅行の行き先を海外とすることを決めたというニュースがありました。 区は決定の理由を、異文化を直接体験し国際理解を深めることで国際人を育成するとともに、区立中のさらなる魅力向上につなげるためとしています。全国的に義務教育の小中9年間は地元の公立学校に通うことが一般的ですが、東京では小学校卒業生の半数が私立の中学を受験するそうです。超高層タワーマンションや高級住宅が並び富裕層が多く住む港区はさらにその傾向が強くなっており、なんとか公立離れを食い止めようとの考えのようですが、果たして金持ちの子供が「海外旅行に行けるから」なんて理由でどこまでとどまるものでしょう。 初回にあたる来年の対象は区立中の全3年生約760人で、来年6~9月に3泊5日の行程で行き先をシンガポールとしており、生徒の負担額は本年度までの京都・奈良などでかかる約7万円以内として、それを超える約67万円を区が負担するとしています。自己負担が7万で補助が67万、合計74万円っておいおいちょっと待てよという感じです。シンガポールのパック旅行なんて20万円台でいくらでもあります。それを倍以上の予算だなんて、まさか航空機はビジネスクラス、泊りは人気のマリーナベイサンズなんてつもりではないでしょうね。いくら金持ちの子供で大名旅行に慣れているとしても自治体が税金で贅沢させてはいけません。 ちなみに「贅沢は自分の金でしろ」が家訓の百田家の家族旅行では、わたしと嫁さんはビジネスクラスに座っても息子と娘は常にエコノミークラスです。港区内には約80カ国の大使館が集まり外国人が人口の約7%を占めており、区立小学校では1年から「国際科」の授業を導入するなど国際的な人材育成に力を入れているそうです。区長は「子どもたちがこれまで培ってきた英語でのコミュニケーション能力を発揮する集大成の場にしていきたい」と話していますが、たった1人で外国人の中に放り込まれるのならまだしも、周りが日本人の同級生だらけの団体旅行でどこまで英語を試すことができるのやら。 そもそも国際化はいいとして、それよりも日本の学校なら京都・奈良でしっかり日本の歴史と文化に触れる方が先なのでは。どれだけ流暢に英語が話せても、外国人相手に自国を正しく紹介し理解してもらえないようでは、その人は真の国際人とは言えませんので。 百田尚樹のテレビでは伝えられない話 2023年9月8日号:ニュースに一言 から