しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

火葬後の遺灰に残る貴金属を売って売却額が約2000万円

火葬後の遺灰に残る貴金属を売って売却額が約2000万円 広島市が2022年度に初めて実施した火葬後の遺灰に残る銀歯などの貴金属を売って収入にする取り組みで、その売却額が約2000万円だったというニュースがありました。 これはそれまで遺族が骨壺に入れて持ち帰えりきれなかった遺灰を、火葬場の指定管理者が年20万円程度の費用を支払って業者に処理してもらっていたものを、ただ捨てるのではなくその中に含まれている貴金属を取り出し収益化しようとしたものです。1回目の集計となる2022年4~12月に市営の火葬場4施設に残った骨や灰は全部で約27トンあり、その中から歯の治療などに使われていた貴金属を取り出したところ、なんと銀2800グラム、金1200グラムもの量となったのです。それを買い取り業者に1990万円で売り、選別作業をした別の業者への委託費約407万円を差し引いた約1580万円が市の収入となりました。それまでただの廃棄物だった灰が1500万以上の利益に変わったのですから、「はなさかじいさん」ではありませんが、まさに魔法の灰だったのです。 現代の歯の治療はセラミック樹脂など極力目立たなく違和感のない材料を使うことが多くなっていますが、かつてはニカッと笑うと見えている歯のすべてが金歯の獅子舞のようなばあさんもいました。今なら「なんと趣味の悪い」と蔑まれるのでしょうが、当時は逆に「なんという金持ち」と崇められたものです。ちょうど食べることもままならない貧しい国では太っていることこそが富の象徴としてモテるように。 そんなばあさんは「虎は死して皮を残す」ならぬ「ばあさん死んで金歯残す」として、火葬前に遺族がこっそり金を外すこともあったようです。今回の利益に気を良くした広島市は今後もこの取り組みを継続するようですが、このニュースを見た遺族が骨上げの際、大開拓時代のゴールドラッシュよろしく、遺骨そっちのけで貴金属を骨壺に回収しないか心配です。 百田尚樹のニュースに一言 令和5年11月24日号より 私は、妻が癌で死亡した時に、妻がしていた結婚指輪が無くなっていたのに気づきました。この指輪は、二人で彫金士に頼んで、フェニックスを描いたものでした。当時も、現在も、誰がとったののか、あるいは外れて床に落ちたのか、考えることもしませんでしたが、この記事を読んで、ふと、もう40年近くなる亡き妻の指輪のことを思い出しました。