しあわせみんな 三号店

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8(10)年前(2012年11月18日)に気球で飛ばしたビデオカメラが2020年11月7日に発見されました

8(10)年前(2012年11月18日)に気球で飛ばしたビデオカメラが2020年11月7日に発見されました。横向きカメラ(飯田工業高校 機械科 課題研究)ノーカット 平成24年、飯田工業高校の課題研究にて、機械科8名で気象観測用の風船にスマートフォンやビデオカメラ2台等を載せた発泡スチロール容器を吊り下げ、成層圏からの撮影を試みました。  基本的には気象観測用気球のラジオゾンデの構造を参考にしました。当時はラジオゾンデ飛行予測が前日に発表されていたため、それをもとに放球場所を決め、同時刻に放球すれば飛行方向や飛行距離をトレースできると考えました。  確実にパラシュートが開くようにするための機構もラジオゾンデの文献を参考に試行錯誤し、落下速度の調整とともに、屋上からの落下実験を繰返しました。  飛行空域を管轄する空港事務所への自由気球通報を行いました。この通報により、自由気球近くを飛行する航空機に対して、安全運航のために運行情報官が周辺航空機に気球がいる情報を伝えてくれるそうです。事前の提出でしたが、放球当日の風向きが分からないため、数パターン用意し、中部空港事務所と小松空港事務所に提出しました。また、基地周辺への飛行も考えられたため、百里基地から飛行許可もいただきました。当日は放球前に実行場所の報告も行いました。    風船は直径1.8mの天然ゴム製で、上空に行くにつれ気圧が低くなり膨張し、上空約30kmで直径約7mになり破裂するものを使用しました。  ビデオカメラは防水型フルHDウェアラブルアクションカメラ2台を横向きと下向きにして、上空で低温になることや、落下時の安全を考えて発泡スチロール製容器に入れ、水没した際に水が入らないよう目張りして、学校の連絡先を貼り付けました。  平成24年11月18日、北関東の人口密集地でない場所に落下させるため、当日の風向き等を考えて福井県永平寺町から放球し、スマートフォンのGPS追跡アプリで位置を確認していました。高度が高いところは通信圏外となり通信できませんでした。バルーンが割れてパラシュートにて落下し、高度が8600m位でまた位置を捕捉することができ、 着地直前までの軌跡はわかりましたが、埼玉県比企郡ときがわ町上空で携帯電話の通信圏外エリアに入ってしまい、着地地点が特定できませんでした。スマホから送られてきた位置情報から、GoogleEarthにて、おおよその落下位置を予想しました。   • 高高度気球による撮影にチャレンジしました 20121118 課題研究 飯田... KMLデータ KMZデータ 注:kmlデータの読み込み方 Googleマップにアクセスしてログインする。 左上のメニューアイコンから「マイプレイス」を選択、「マイマップ」最下段の「地図を作成」を選択、「インポート」を選択して用意したKMLファイル、KMZファイル、またはGPXファイルを読み込めば完了。  放球の1週間後に行き、1日かけて探しましたが、見つけることができませんでした。連絡先を貼付していたので誰かに発見され連絡があることを期待していましたが、年月は過ぎ連絡もなく、毎年、秋の空を見上げると、その時のことを思い出していました。  約8年が経ち、忘れかけていたとき、先日11月7日に森林の管理や手入れしている埼玉県秩父郡小鹿野町の業者の方から、連絡先が書かれているものをときがわ町椚平の山中で発見したという電話連絡があり、機材を学校へ送っていただきました。  コロナ禍であり、越県が憂慮されていたこともあり、全員は集まれませんでしたが、当時のメンバーで回収できたビデオ映像を確認したところ、狙い通り成層圏からの地球の形状や、見下ろした動画が撮れていました。  GPSのデータはまだ確認できていませんが、下向きカメラから諏訪湖上空で位置が安定し、上昇速度と時間から、高度32000m付近で風船が破裂したと予想できます。  後からわかったことですが、手元を離れた携帯電話の空中使用は電波法違反だということを知りました。深く反省しております。 以上は、Youtubeチャンネルの説明から抜きました。