健康な人がワクチンで死ぬ 新型コロナ禍で、「ワクチンを打てば重症者が減る」と言われるようにもなりました。ところが重症者の話になると、これはさらに間違いなのです。 死亡者は、インフルエンザも含めた風邪では感染者の0.1%ぐらいになります。 インフルエンザと風邪の感染者はおよそ4千万人ですからその0.1%なら400人。 病院にかかるインフルエンザ重症者1千万人のうちの0.1%だとすると1千人程度です。 対して、新型コロナワクチン接種後に亡くなった人はというと、2021年の8月の厚生労働省の発表では1002人なのです。ワクチン接種の副反応との因果関係は不明とされていますが、事実として例年の風邪で亡くなる人とほぼ同数の1002人が亡くなりました。 自らワクチンを打ちたいと考えている人はそれでもいいでしょう。 しかし、世の中にはワクチンを打ちたくないという人もいるのです。もともと風邪をひいて死ぬ人が1千人程度で、ワクチンを打っても同じぐらい死ぬ人がいるとなると、ワクチンを打つべきだという理屈に納得できないのは当然のことでしょう。 そしてワクチン接種の理由としては、もうひとつ「集団免疫をつくるため」ということが言われてきました。 しかし現実にイスラエルやイギリスでは80% 以上の国民がワクチンを打っても、集団免疫というものはほとんど認められませんでした。そうすると、集団免疫という考え方自体に疑問を持たざるを得ません。 ワクチンによってつくられる抗体は、自然感染によってできるIgMやIgGのような人間の身体が自分で判断してつくる抗体とは違うものかもしれないのです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240321 P80