しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

「同質の社会」から「同調の社会」に

「同質の社会」から「同調の社会」に そのようななかで生まれてきたのが、架空の同調です。 よく「日本は同調の社会だ」などと言われますがそれは違います。かつての日本は同調ではなく、“同質の社会”でした。 つまり、それぞれの人が同調しながら暮らしていたわけではなく、根本的な質が同じだったということです。 言葉を代えれば、「一億総中流」というのがそれに当てはまるのかもしれません。高度成長期の頃まではまだそういう社会が残っていましたが、それがだんだんと変質してしまいました。同質の状態が保てなくなり、「同質であるために、同調することが求められる社会」に 少しずつ変わっていった―――と私は考えます。 企業も、従業員のための会社から株主のための会社になる。家庭でも、従来は妻が家庭を仕切っていたのに、それがなくなるにつれ家族の絆が薄れていきました。

社会変革の原因はいろいろ考えられますが、やはり一にも二にも、日本のいわゆるインテリ層、知識人層が日本文化というものをよく知らないことが大きいのだろうと思います。 また、誠実であることよりも同調が求められるようになると、同調のためには誠実を捨てるということまで起きてきました。 それが今回の、マスクやワクチンの問題に大きく象徴されたのだと私は考えます。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240407  P127