被爆放射線量=外部被爆+内部被爆 原発事故当初、政府や学者が「○○ミリ浴びても大丈夫」などと言っていたのは、全て外部被曝だけの話。重要なのは放射性物質が呼吸や水や食物から身体に取り込まれてしまう内部被曝であることを忘れてはならない。それらの要因をすべて合計したものが1ミリシーベルトを下回る必要があるのだ。 実際には、被曝量の計算はとてもややこしく、たとえば食事をして体の中に入る被曝に関しては50年分の被曝を計算し、その1年目だけを取り出し外部被曝と合計して1年1ミリにしなくてはいけない。 核種や年齢、臓器などによっての係数なども考慮しなくてはならないので、理解するには本格的に取り組む必要がある。 『反被爆宣言』武田邦彦著 双葉社刊 2012年 より