しあわせみんな 三号店

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日本は、米国の余剰農産物の処分場、などという言い方をされるようですが、実態はどうなっていますか?

日本は、米国の余剰農産物の処分場、などという言い方をされるようですが、実態はどうなっていますか? 日本が米国の余剰農産物の処分場となっているというのは、一部の報道で取り上げられることがありますが、実際にはそれほど単純ではありません。 日本は、世界で最も食品自給率が低く、食糧の需要をほとんどが輸入に頼っている国です。そのため、米国からの農産物輸入も多く、日本で消費されています。 ただし、米国からの農産物輸入が余剰農産物の処分場となっているわけではありません。実際には、輸入する農産物は、日本の需要に合わせて輸入量を調整するなど、需要と供給のバランスがとられています。また、輸入する農産物は、品質や価格などの競争力が高いものが選ばれています。 したがって、日本が米国の余剰農産物の処分場となっているというのは、誤解を招く表現であり、事実とは異なります。 Q 上記の議論の背景に、戦後米国が日本の食生活に影響を与えるような穀物供給を強化した実態があるともいわれていますが、これに関してはどう考えますか? 戦後、日本は食糧不足に悩まされていたため、米国は穀物供給を強化して日本の食生活に影響を与えたという指摘は一定程度正しいと言えます。 1950年代には、日本の食糧自給率はわずか35%程度で、主要な穀物のうち、米や小麦などはほぼ全て輸入に頼っていました。このような状況下で、米国は日本に対して、大量の食糧援助や穀物輸入を行いました。また、1950年代から1960年代にかけては、米国からの穀物輸入に伴い、日本の食生活や食文化に大きな変化が生じました。例えば、米飯やパンが一般的な主食として定着し、牛乳や肉類などの消費も増加していきました。 ただし、米国が日本に対して食糧援助や穀物輸入を行ったのは、単に日本を支援するためだけでなく、米国自身の利益を追求するためでもありました。当時、米国は穀物の生産過剰に悩まされており、穀物市場を安定させるためにも、積極的に輸出市場を拡大する必要がありました。そのため、日本などの先進国への穀物輸出を積極的に行い、市場を拡大することで、穀物市場を安定させようとしたのです。 したがって、米国が日本の食生活に影響を与えるような穀物供給を強化したことには、一定の事実があるものの、その背景には米国の利益追求もあったということを忘れてはなりません。 Q しかしながら、米国が供給する穀物の中に、米国では禁止されている農薬などを使用されているものを輸出している事実がありますが、こういう実態があると、日本の食生活を変更させようと、言われても仕方がないと思いますが、いかがですか? 確かに、米国では許可されている農薬が、日本やEUなどの先進国では禁止されている場合があり、これらの農薬を使用した農産物が米国から輸入されることがあります。また、遺伝子組み換え作物についても、米国では一部の作物が許可されていますが、日本では承認されていないものがあります。 これらの問題について、日本政府は輸入する農産物の安全性を確保するために、輸入品に対する検査や規制を行っています。また、日本の消費者は、健康や安全に配慮した食品選びを求める傾向があり、自主的に農薬や遺伝子組み換え作物の使用が少ない食品を選択するようになっています。 つまり、日本の食生活が米国の農産物輸出によって変更されることは、単純な問題ではなく、輸入品の安全性や消費者の意識など、様々な要因が関係しています。したがって、安全性に問題がある農産物が輸入された場合には、適切な対応をすることが必要ですが、日本の食生活自体が根本的に変化する可能性は低いと考えられます。 Q 適切な対応をすべき省庁の対応が遅いという事はありませんか? 適切な対応をすべき省庁の対応が遅いという問題が起こることがあります。例えば、輸入された農産物に対する検査や規制については、農林水産省厚生労働省が担当していますが、検査の遅れや不十分な規制によって、安全性に問題がある農産物が流通してしまうことがあると報じられたことがあります。 また、過去には、病気やアレルギーなどの原因となる可能性がある薬物残留物や農薬が検出された際に、省庁間の連携不足や情報共有の不備が指摘されたことがあります。これらの問題に対しては、省庁間の情報共有や連携の強化が求められています。 しかしながら、一方で、日本は世界でも有数の食品安全基準を持つ国であり、農産物輸入に関しても厳格な規制があります。輸入品に対する検査や規制が適切に行われていることも事実であり、その結果として、日本の食品は世界的に高い評価を受けています。 つまり、省庁の対応が遅れることがあるものの、日本の食品安全基準は厳格に守られており、輸入品についても適切な対応がされていることが多いと言えます。