しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

塩は文化を育てる根本力の一つ

塩は文化を育てる根本力の一つ 地球上の生物は、単細胞原始生命は、分化・分裂・増殖して多細胞生物に発展。以降、魚類、両生類、に進化し、陸上に上がってくる。 体内の血液成分は、海水と同様の成分を蓄えて、陸に上がった生物は、両生類、爬虫類、鳥類、ほ乳類と進化し、遂には人に至る。 このヒトの血液(や羊水)の塩分(ナトリウム、カリウム、塩素など)と海水の塩分バランスとほぼ同じであることが、人にとって、塩分がが必須の栄養素であることを示唆している。 また、塩は旧石器時代より存在す人類最古の調味料である。 古代ローマでは、おいしいものが健康によい、と考えられていた。 イタリア語(フランス語、スペイン語)の塩=Sal から、健康、乾杯を意味する Salus 、という言葉が作られ、野菜に塩をかけて食べていたから Salad、ローマの兵士には給料の一部を塩で払っていたので、Salary となった。 聖書の中にも、塩の記載があり、塩=一番大切なモノ という意味も込められている。西洋にも日本にも塩のつく地名が多く存在し、塩の大切さが理解できる。 Salzbuburg ザルツブルク 「塩の岩」が語源 (オーストリア) Salzgitter  サルツギッター 岩塩の産地 (ドイツ) Saltcossts  ソルトコーツ  海塩の産地(スコットランド) 大相撲の力士が立ち会い前にまく塩は「土俵を浄める」意味があるし、葬式に出席して帰宅した時に家人にふりかけてもらう塩も同様の意味が ある。 上棟式の時に 四方の柱に塩をまくのも「邪気を追い払い、家と家門を守る」という意味が込められている。 また戦国時代、武田信玄が今川、北条両氏の「塩止め」にあった時、「塩が不足すると力が出ないので正々堂々と戦うために、越後の上杉謙信が敵の武田信玄の兵士たちに塩を送った」ことから「敵に塩を送る」という格言ができた。 『ルネサンス第13号』ダイレクト出版 石原結實(ゆうみ)氏