しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

第一章 役割と平等 男女の役割から見る日本人の公平性

第一章 役割と平等 男女の役割から見る日本人の公平性 オスとメスの「分業」によって進化した哺乳類 物事には、「男性にしかできないこと」と「女性にしかできないこと」があります。そうした男女の分業の仕組みを古来、社会において構造的に確立してきたのが日本でした。 この男女の違いということを科学的に考えてみることにしましょう。日本の男女の在り方というものがどれだけ摂理にかなったものであるか、おわかりいただけることと思います。 生物はそもそも「両性生殖」でした。一つの体の中に精巣と卵巣があるということです。今も両性の生物は存在しますが、およそ12億年前に、精巣を持つものと卵巣を持つものの2つに分かれました。オスとメスの誕生です。 魚類、両生類、爬虫類、そして爬虫類の亜流として鳥類がいるわけですが、これらの脊椎動物のほとんどは産卵で世代をつなぎます。一部には卵を産み落とさず、メスの体内に卵が保持されたまま子を産む形をとる卵胎生の生物もいますが、卵を産んで世代をつなぐ生物の大方は、メスが卵を産み、生まれた卵についてはオスとメスが協力して育てる、という形をとります。 子が生まれるまでには、さまざまな危険が伴います。まず卵は温める必要があります。つまり、世話の仕方によって孵化する卵も孵化しない卵もある、ということです。卵は動けないので外的に襲われる危険があり、常に守ってあげなければなりません。 『かけがえのない国――誇り高き日本文明』 武田邦彦 ((株)MND令和5年発行)より R051226 35