しあわせみんな 三号店

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第五章       「EV」「脱炭素」「SDCs」は日本を滅ぼす罠 かって世界一だった日本の電機電子産業

第五章       「EV」「脱炭素」「SDCs」は日本を滅ぼす罠 かって世界一だった日本の電機電子産業 ここまで、 日本社会に蔓延するウソの実例として、新型コロナ 騒動について検証してきましたが、本章では「EV(電気自動車)」と「脱炭素」、そして「SDGs」の問題を取り上げていきます。 これらの問題は、「日本を滅ぼす罠」という点でとても似た構造をしています。この話の導入として、過去に日本の産業が潰されたケースから見ていきたいと思います。 日本の主要産業だった電機電子産業と自動車機械産業、プラ スチックなどの化学産業。この三つは政治によって潰されました。 1980年あたりまでの日本の電機電子産業はもちろん世界一で、松下電器日立製作所東芝ソニーといったところが確たる成果をあげていました。 製品の性能が良いのは当然のことながら、なんといっても故障しに くいということで世界中から高い評価を得ていたのです。 私が若い頃、フランスとの付き合いが長かったのですが、その頃はまだインターネットを使ったメールサービスなどは普及しておらず、通信手段としてはファックスが幅を利かせていました。 その頃にフランスの知人から「武田さん、うちのファックスはナショナル製ですから間違いなくそちらに届きます」と言われたことがあり、「日本のファックスはそんなに信頼性が高いのか」と思ったものです。 当時の日本製品の質が高かった理由は、日本の企業が株主のためにあったのではなく、従業貝たちが主体となっていたからです。従業員同士が団結し、愛社精神を抱き、自分たちの力で良い製品を世の中に送り出そうという、高い志を持ってやっていたの です。 ですから、隣で作業をしている人がちょっとでもネジの締め方が悪ければ「そこはちょっと甘いぞ」などと互いに注意をし合うなどし、切磋琢磨して艮製品をつくってきました。 日本の電機電子産業が繁栄したのは、やはり「従業員のための会社」という思想が会社組織にあったからこそ、非常に 品質の高いものをつくることができたのでしょう。当時は終身雇用が当たり前の時代でしたから、従業員は「自分が頑張って会社の評価が高まれば、それが自分の将来にも直結する」ということで、会社と従業員の間に強い信頼関係があったのです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240408      P132