しあわせみんな 三号店

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ナチスは国民が選んだ(現在の日本の道も国民が選んだ)

ナチスは国民が選んだ(現在の日本の道も国民が選んだ) しかし歴史を見ると、そういうことが簡単に起こることがわかります。 一つの例として、第一次世界大戦後のドイツ共和国(ワイマール共和国)が挙げられるでしょう。第一次世界大戦に敗れ多大な戦時賠償を負わされ苦しんでいた国民は、アドルフ・ヒトラー率いる「ナチス・ドイツ」によっていとも簡単にダマされてしまいました。 その結果、ナチスは正規の選挙で政権を獲得します。その後、ナチス再軍備をしてヨーロッパ各地で軍事行動を起こし、ヒトラーの指導の下にユダヤ人を大量に殺裁しました。 ヒトラーの所業のために敗戦後のドイツはものすごく大きな打撃を受けたわけですが、そんなヒトラーを選択したのはドイツ国民です。正しい情報を知らなかったがゆえに、ドイツ国民はナチスを選んでしまったのです。 1928年にナチスは初めて立候補者を出して国政に進出しましたが、その時には約400議席のうちのたった12議席でしかありませんでした。ところが2年後の1930年の選挙では当選者数が107人にまでなりました。 この時のナチスはまだ第一党ではありませんでしたが、さらに2年後の1932年、ナチスは政治に進出してからたった4年目には230議席を占めて第一党になりました。 ではその時にドイツ国民はなぜナチスを選んだのか。ナチスは決してウソを重ねて政権を獲ったわけではありません。ナチスの宣伝力と、それを支持した新聞などのマスコミの力で幻想が描かれたのです。 その後いくらかの紆余曲折はありましたが、ナチスが第一党となり首相がヒトラーになると、「国会議事堂の崩壊事件」などいろいろな事件があり、結局1933年、ナチスが政治に進出してから5年目には「すべての国民がナチスに投票せざるを得ない」という状態になってしまいました。

ナチスの例は過去の話というだけでなく、同じようなことが現在の日本でも起こっているのです。 新型コロナ騒動においては「マスクをつけなければ非国民」「国が強権的にワクチン接種を進める」ということがいつの間にか「国民の常識」となってしまいました。日本では「新型コロナで亡くなった人よりも、ワクチンを打ったことの副反応によって亡くなったと疑われる人のほうが多いのではないか」という声もあるのですが、それに関する情報は隠されたままです。 そして政権与党(自民党公明党)は、正しい情報を出さないまま2021年10月の衆議院議員選挙で過半数を超える議席を獲得したのです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240430 P188