しあわせみんな 三号店

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リオ地球サミット

リオ地球サミット 一九九二年の六月にプラジルのリオデジャネイロで開かれ、正式名は「国連環境開発会議」ですが、ふつうは「リオ・サミット」などの略称で呼ぶ集会。議題のうち本書と関係が深いのは、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の署名開始でした(枠組という語も私には呪文)。発効の翌一九九五年から毎年の暮れ近くにメンバー国の集会(略称COP)が開かれ、それをメディアが大きく報じるのはご存じのとおり。 息抜きの雑学ひとつ。リオデジャネイロは(目立つ川もないのに)River of Januaryと英訳できます。一五〇二年一月にポルトガルの探検家が、入り組んだ湾を河口だと誤解して「一月の川」と名づけ、現在に至るのです。まぁ温暖化の話も誤解まみれでしたが。 緑の気候基金 二〇一〇年のCOP16(メキシコ・カンクン市 )で設立が決まった制度のこと。これも字面から実体はなかなか想像できませんね。先ほど書いた国連のホンネを具体化するものですが、いまのところは壁にぶち当たったままです。 緑の気候基金とはどんなもので、現状は? ……まさにそれこそが、毎年のCOPをののしり合いに終わらせる要因です。COPの素顔と合わせ、ウソ10でじっくり解剖します。 気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)