超加工食品10% 増でがんリスク12% アップ 近年、「 超加工食品 」という言染を耳にする機会が多くなりました。これは2009年にブラジル・サンパウロ大学の研究者らによって提唱された「NOVA分類 」(下表)の区分けの1つ 、 Ultra-Processed Food and Drink Productsのこと。Processed Foodは加工食品のことですが、さらに上をいく加工がされた食品ということです。 該当するのは大量生産のファ ストフード、インスタント食品、菓子パン、コンビニやスーパーのお弁当やお惣菜、スナック菓子、清涼飲料水などなど。比較的安価で簡単に手に入り、すぐに食べられるように加工された食品を指します。じつは日本には、世界的に見てもこうした超加工食品が非営に多い。
グループ1 未加工あるいは最低限加工した食品 |
植物の種子、果実、葉、茎、根、動物の肉、卵、水など。これらに乾燥、ボイル、冷蔵、冷凍、真空パックなどの加工をしたもの。 |
例)野菜、果物、穀物、肉や魚の切り身。 |
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グループ2 加工した料理素材 |
圧縮、精製、製粉などの加工で作られたもの。自宅やレストランのキッチンで、グループ1を用いて調理する際に使う食材。 |
例)精製塩、植物油、バター。 |
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グループ3 加工食品 |
グループ1にグループ2を加えて作る比較的単純な食品。 |
例)缶や瓶詰めの野菜、果物、豆類、味付けナッツ、チーズ、燻製肉。 |
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グループ4 超加工食品 |
5種類以上の素材を含み、工業的に加工されたもの。加工食品に用いられる素材に加えて、超加工食品にしか使われない素材を含む。グループ1を含む割合は少ない。 |
例)ファストフード、インスタント食品、1食分の冷凍食品、清涼飲料水、スナック菓子、菓子パン。 |
考えてみれば当然で、日本はコンビニ大国なのです。人口に対するコンビニ密度では斡国や台湾には負けますが、その売上高は韓国の6倍、台湾の10倍もあります。そのコンビニで売られているのは、お弁当や冷凍食品、菓子パン、スナック梨子と、大半が超加工食品ですから、日本で超加工食品が多くなるのは当たり前ですね。 近年、「超加工食品」という言築が注目を集めるようになったのは、2018年にパリ第13大学が発表した論文がきっかけでした。約10万人の成人を対象に、インターネットで8年間、NOVA分類を川いて食事の追跡調査をしたものです。その結果、超加工我品の摂取が10% 増加すると がんになるリスクが12%上昇し、45歳以上で超加工食品を多く食べている人の死亡リスクは14%も上昇したというのです。 『ルネサンス第13号』ダイレクト出版 「あなたの食卓、本当に安全ですか?」安倍司氏 より