しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

食用油は高い―――良質な油は高い! が、それだけの価値はある

食用油でもっとも問題なのはこれまで同様、ポストハーベスト農薬だ。農薬は油に浴けやすいため、食用油こそ農薬のかたまりであるといってもいい。また、遺伝子組換え作物として流通している輸入の大豆、トウモロコシ、菜種、綿はいずれも油の原料である。したがって、これらをプレンドしている市販の油はすべて絶望的だ。 しかも今は、より多くの油を得るためにn-ヘキサンという有機浴剤が使われる。醤油の項目でも触れたが、n-ヘキサンは発がん性が懸念される有害物質である。このnーヘキサンで抽出された油は、品質を保持・均一化するために、さらに精製、漂白、脱臭といった処理が施され、その過程でトランス脂肪酸が生じる。トランス脂肋酸は心臓病、がん、精神疾患の原因であるといわれ、欧米をはじめ多くの国で使用を禁止・規制されている油である。しかし日本に規制はない。 現在日本は、アメリカ、イタリア、ブラジルに次ぐオリープオイル大国で、良質なオイルといえばエキストラバージンだと考えている日本人も多いようだ。しかし、日本人が手にするエキストラバージンで、ホンモノは極めて稀だ。イタリアから輸入された高価なオリーブオイルでさえ、n-ヘキサン抽出、脱溶剤、脱酸性化、脱臭が施されているものはザラにある。ひどいものでは、エキストラバージンは少量含まれているだけで、安い粗悪な植物袖を混ぜたものが「エキストラバージンオリーブオイル」として売られている。 オリーブオイルに限らず食用油は、無農薬の原料を圧搾法、またはコールドプレスによって抽出したものを選びたい。 『Renaisance Vol.13』ダイレクト出版 「安全な「食品選び」ガイド」 西川榮郎氏より R050624