しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

結婚は、相手を幸せにするため

結婚は、相手を幸せにするため 結婚は何のためにするのかと聞かれれば、筆者は「それは相手を幸せにするためだ」と答えます。夫が妻を、妻が夫を幸福にするために人は結婚するのです。少なくともその目的の8割は、配偶者を幸福にするために結婚します。 この世に生を受け、私たちは、親の手で一生懸命に育てられました。その恩を受けて、私たちは次の世代をつくります。 親の恩に報いるために、夫婦というものは相手を幸福にしようとしてお互いに頑張るのです。 そして、これが「絡合」ということです。互いにつながり合う関係の中で、自分以外の人間を幸福にするということほど素晴らしいことはありません。 もちろん、結婚だけが「絡合」ではありません。前述の通り、人間は「個」では生きられません。「群れ」で生きるのです。夫婦が基本単位ではありますが、たとえ独身であっても、群れ(社会)の中で他者と触れ合い、自分自身の役割をまっとうすればいいだけです。 夫婦の間に子供が生まれれば、夫も妻も家族3人の幸福のために全力で頑張ります。 そして3人家族から4人家族へというふうに、結婚とは、家族の幸福の数を増やしていくものです。 もちろん子育てはたいへんな仕事で、特に母親の負担には父親が想像する以上に大きいものがあります。そうしたことを家族で助け合い、困難を乗り越えて、幸福があります。妻も夫も子供の成長を喜び、その喜びを糧に日々努力することが、次の世代の幸福を用意します。 『かけがえのない国――誇り高き日本文明』 武田邦彦 ((株)MND令和5年発行)より R060101 45