しあわせみんな 三号店

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食べものに影響する放射能

食べものに影響する放射能 東京電力福島第一原発事故を受けて、55カ国・地域が東日本の食品を輸入規制した 。 11年経った2022年7月現在も、輸入停止規制をしている国・ 地域は韓国、中国、台湾、香港、マカオの近隣国だ。規制を撤廃した国のなかでも、米国は2021年9月にようやく解除したばかり。韓国や中国の規制を批判する論があるが、米国の規制には触れない偏向ぶりだ。 セシウム137の半減期は30年。1000分のーになるのに300年かかるのだ。まだ10年しか経っていないことを忘れてはいけない。 海洋放出をしたときの風評被害が問題だという論もあるが、風評ではなく実害があるから買い控えが起きる。毒物は薄めれば毒でなくなるわけではない。かつて化学工業メーカー、チッソが垂れ流した水銀によって、食物連鎖の頂点にいる人間が水俣湾の魚介類を食して汚染され、胎児にまで毒物が受け渡された。同様に放射性物質も生物濃縮される。現在も「原子力緊急事態宜言」は続いており、食品については放射性セシウム100で100Bq(ベクレル)/㎏が基準値とされている。だが、放射線被ばくに閾値はなく、これ以下なら安全だという数値はないのだ。 100Bqは流通のために便宜的に設定された数値である。 原発事故から11年が経ち、放射能汚染は大輻に減ったとはいえ、山菜や淡水魚、底物の魚の汚染は続いている。除染されない野山にある野生のキノコ、タケノコ、山菜は注意が必要だ。2022年1月の検査では、宮城県産野生タケノコから基準値超えの120Bq/kgが検出されている。海水魚は体の中の塩類を排出する機能が働くことから、海水の放射性セシウム濃度が低下すれば魚体中の濃度も徐々に低下する。しかし、汚染の高い海底に生息する底層魚(マ コガレイ、イシガレイ)からは依然、低レベルだが検出が続いている。 一方、淡水魚は体内の塩類を保持しようとする機能が働くので、海水焦よりも放射性セシウムを排出しづらい。淡水魚で100Bq/kgの基準値を超える種は、最近は1桁になったとはいえ、ずっと2桁台が続いていた。今も天然のイワナやヤマメは10~100Bq/kgの間で毎年検出されている。釣り人は注意してほしい。 ようやく汚染濃度が下がってきたというところで、汚染水海洋放出は愚行でありやめるべきだ。福島沖に排出された汚染水はそこに留まるわけではない。海流に乗って広く拡散 し、また海底に沈殿する。東日本での間で毎年検出されている。釣り人は注意してほしい。 ようやく汚染涙度が下がってきたというところで、汚染水海洋放出は愚行でありやめるべきだ。福島沖に排出された汚染水はそこに留まるわけではない。海流に乗って広く拡散し、また海底に沈殿する。東日本で水楊げされた魚介類は、放射能検査済みでなければ食べられなくなる。汚染水を太平洋へ放出することに反対する世界161団体、議員、および学者から日本政府への公開書簡が発表され、台湾・斡国では汚染水海洋放出に抗誡が起きている。放出すれば再び輸入規制が広がるだろう。 「これ以下なら安全」という数値がない以上、少なければ少ないほどいいし、そのためには放射能がどれだけ検出されたかという測定と正確な情報公附が必須だ。 『Renaisance Vol.13』ダイレクト出版 危ない食品を見分ける技術 安田節子氏より R050517