しあわせみんな 三号店

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塩―――ミネラル分豊富な塩は血圧を上げない!

塩―――ミネラル分豊富な塩は血圧を上げない! 調味料の基本ともいえる塩には、意外にもさまざまな工程・種類がある。まず、にがりを含まない精製塩は、選ぶ食品としては論外。精製塩には高純度の塩化ナトリウムに炭酸マグネシウムを添加したものと海水を蒸発させるのではなく、イオン交換樹脂を用いて成分だけ抽出したものがある(イオン交換法)。今の主流は後者である。どちらも塩化ナトリウムが90%以上で、ミネラル分は含まれておらず、グルタミン酸ソーダやリン酸塩、炭酸マグネシウム等の添加物が加えられていることも多い。塩は高血圧の原因といわれるが、ミネラルバランスのよい塩は血圧を過剰に上げることはない。イオン交換怯によって精製されすぎた塩が血圧を上げるのだ。それに加えて、イオン交換樹脂には発がん性が指摘されている。 海外で安く生産された塩化ナトリウム純度の高い天日塩に、にがり分を加えて再結晶さ せたいわゆる再生塩もおすすめできない。海水から作られているとされる高価な塩も、ほとんどは安い輸入塩が加えられており、実態としては再生塩である。それらを分析するとマ グネシウムが著しく少ないことからその正体がわかる。また、表示にカルシウム含有量が多い塩もよくない。このカルシウムとは硫酸カルシウムで、肝臓や腎臓への負担となる。煎熬(せんごう:煮つめること)の工程であく抜きを怠った有害な塩である。 私がおすすめするもっとも理想的な塩は、加熱(煎熬)していない塩だ。熱を加えるとミネラルバランスが悪くなることがあるからだ。天日と風だけで結晶化した塩は、日々、口にする塩として太鼓判を押せる。 『Renaisance Vol.13』ダイレクト出版 「安全な「食品選び」ガイド」 西川榮郎氏より R050619