しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

●石油が枯渇すれば地球温暖化は 動的に解消する

●石油が枯渇すれば地球温暖化は 動的に解消する 一口に「環境」と言っても多様なニュアンスがあり、奥が深い。何を「環境」というかは人によって違い、例えばごみが少なくなれば環境に良いという人もいるし、少しでも自分の体を悪くする影響があるものは環境に悪いと考えている人もいる。 それぞれ環境に対する捉え方はさまざまだが、一番大切な「環境が命を守る」ということについて異論はあまりないだろう。そう考えれば、石油がなくなって30億人が餓死するという事態が一番憂慮されるべき環境破壊である。そして、石油がなくなるに伴い日本のように食糧自給率の低い国の人が餓死することが予想される。 そこで、石油がなくなることに対して予め対策を練っておく、また食糧自給率を上げておくということが現在の日本では最優先されるべき環境問題である。 地球温暖化は重要な環境問題かもしれないが、地球温暖化の主な要因が二酸化炭素であるとするならば、二酸化炭素を出す原料は石油である。従って、石油が枯渇すれば地球温暖化は自動的に解消する。 繰り返しになるが、その意味で、石油の枯渇と地球温暖化はどちらも環境問題として重要であるが、双方が同時に起こることはない。危機を煽る人たちは、ある時は地球温暖化が危ないと言い、ある時には石油が枯渇すると脅かす。 しかし、石油が枯渇してくると食料がなくなったり、暖房を使うことができなくなるが、二酸化炭素を出すこともないので温暖化は自然と抑制される。反対に温暖化するということは石油が十分にある状態なので、使用を抑制するなど対策自体は本来取りやすい。 『環境問題はなぜウソがまかり通るのか武田邦彦 洋泉社刊 2007年 20230928  210