しあわせみんな 三号店

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科学者は常に謙虚であれ

科学者は常に謙虚であれ 前項のマスク着用率と感染率のことを私があるテレビ番組で解説したところ、「そんなのはおかしい」という反応が返ってきました。しかしこの「おかしい」というのは科学的な考え方ではありません。 科学においては計算の方法が正しくてデータが正しければ、それが「おかしい」ということにはなりません。自分の先入観(考えや思想)と違うからといって、「おかしい」というほうがおかしいのです。 これは私が学生を教える時にも同じようなことがよくあります。 学生がある実験に対して「先生、この実験結果はおかしいのでは?」と疑問を持った時、私は「自分のアタマで考えた予測よりも実験結果のほうが正しい」と答えます。自分の考えや予測のほうが正しいというのであれば実験などする必要はないからです。 言い換えれば、「科学者は常に謙虚であれ」ということです。実験の結果やデータが第一であり、それに対して自分の考えを押し通すようなことは、してはならないのです。

しかし残念ながら、今回の新型コロナ騒動でテレビに出てきた専門家たちは、押しなべて謙虚ではありませんでした。 研究者たちは自分の利益や研究費の獲得、医師たちは自分の病院の収益や金儲けのことばかり考えているような状態でした。 そのような人たちは、本物の研究者や医師とは言えません。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240308  P45