「PCR検査」でウイルスの特定はできない 新型コロナ騒動では、多くの戦犯がいると私は考えています。本章では、さらにこの問題を掘り下げ、検証していきたいと思います。 まず、「PCR検査」の問題です。 PCR検査ではウイルスを感知するために「繰り返し増幅回数」ということを行うのですが、その時の回数を変えることによって「通常の意味での感染」だけを測定できたり、「ただウイルスがあるというだけで感染とはほど遠い数字」でも陽性と判定される場合があります。
これについては専門的になるのでここまでにしておきますが、2020年6月に読売ジャイアンツの坂本勇人選手らが「新型コロナ微陽性」と診断されたのは「検出しすぎたケース」といえるでしょう。PCR検査では正常値をほんのわずか超えるウイルスが感知されたものの、その後の診断では抗体がしっかりあって健康にはまったく問題がないとされました。 PVR検査ではDNAを検出する時に何回か増幅をしますが、その増幅回数によって結果に差が出てきます。この増幅回数をCT値というのですが 、そのCT値が各国とも不適切だったのです。 新型コロナウイルスヘの感染を調べるために適切なPCR検査は、CT値にしておよそ30~36ぐらいと言われていましたが、実際に各国で行われたのは40~50でした。 必要以上の検査をして過度に陽性判定を増やす条件で検査を行っていたのです。 なぜ各国が足並みを揃えて陽性判定が実際よりも多めに出るような測定条件で検査を行ったのか、その理由は今のところわかっていません。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240329 P105