しあわせみんな 三号店

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「mRNAワクチン」には無理がある

「mRNAワクチン」には無理がある 免疫とは、正しく言うと「人間の身体のなかに入ってくるもののうち、人間と共存することのできないものを区別して、それを体内で阻止するシステム」といえます。このことは免疫について書かれた専門書をじっくりと読めばわかるのですが、免疫 とは実に複雑で、それに 関与する物質もものす ごく多いのです。そ のメカニズムや「機序(きじょ)」という免疫の作用する原理原則のようなものも多種類あって、なおかつ免疫には必ず免疫を緩める、つまり抗体を緩める働きもセットであったりします。 外部から毒物などが入ってきた時にそれに対抗する作用だという単純な考え方ではアレルギーや自己免疫疾患を発症してしまうことになります。 さらには、哺乳動物の母親がなぜ胎児をおなかで育てられるのか―――ということも免疫学においての大きな研究課題です。 胎児というのは明確に母親とは違うものです。したがって哺乳動物が出現するまでは、卵の殻に囲われた形で子を産むことにより、母親との応接をできるだけ少なくしていました。 しかしそのシステムでは子の成長にも栄養補給にも限界があり、さらには排泄物の処理などにおいても問題が生じます。そのため卵の形で産むよりも母親の胎内でかなり成長するところまで育てたほうがいいということまではわかっているのですが、そうなると母親の胎内に自分の遺伝子とはかなり違う、遺伝子の異物が存在することになります。 本来であれば、これ(母親にとっては異物である「子」)を排斥しようという免疫反応が起こるはずですが、なぜかそういう反応は起こりません。 それはある種のウイルスの遺伝子を利用したからだと言われていて、これを「免疫寛容」と言ったりしますが、そういったものが複雑に 絡み合って私たちの身体は守られているのです。 このような免疫のシステムに沿って新型コロナのmRNAワクチンを考えた時に、一番注意しなければいけないのは「mRNAという情報」を筋肉のなかに打つということです。筋肉に注射することでそれが全身の細胞に行き渡り、細胞内のリボゾームという自分自身の構造体のなかで新型コロナの疑似ウイルス抗原を産生するわけですそうしてつくられた疑似ウイルスに対して「これは異物だ 」と認識することで、新型コロナウイルスの抗体がつくられる。そしてその抗体が今度は外から来た新型コロナウイルスに対して反応するというのがmRNAワクチンの仕組みだとされています。 しかし、この話には相当な無理があります。 まず体内に入れるのが異物そのものではなくて、異物の情報であるということが問題です。情報だけですからその情報に対しては体内の免疫系は何も反応をしません。そして、その情報が自分の細胞内のリボゾームに働きかけて疑似ウイルスをつくるというのですが、これはつまり「mRNAワクチンを身体に注射することでできるウイルスは外から来たものではなく、自分自身がつくったもの」ということになりますそうすると 第一に心配になるのが、自分が合成したものに対して免疫機能が反応するというクセがつくと、次に外部から来た新たなウイルスには反応しなくなるのではないかということです。 第二に、自分自身がつくったものに常に反応するようになって自己免疫疾患が起こるようになってしまうのではないかということです。 そうなった時にはアレルギー症状が頻発し、それが重症化するということも考えられるでしょう。 そうなると、風邪のウイルスに感染しても何も身体が反応しないようになる。ガンという病気も免疫系が関わってくるものですが、ガンが進行することに対しても免疫機能が反応しないということになるかもしれないのです。 *

戦後最悪になった「超過死亡数」の原因はワクチン接種なのか? 本章で考察したように、新型コロナワクチンはもちろん、従来のワクチンにも問題点はたくさんあります。専門家や政治家は、このようなことを私たち国民に説明したでしょうか。 メリットとデメリットを説明したうえで、国民の多くがワクチンを打つという選択をしたのであればいいでしょう。しかし、少な くとも私はワクチンについての正しい説明をテレビの報道で耳にした記憶がありません。皆さんはどうでしょうか。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240328  P101