しあわせみんな 三号店

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「小選挙区制」=「民主的」ではない

小選挙区制」=「民主的」ではない 私も時々、衆議院や参議員の議員会館に呼ばれて朝のミーティングなどで講義をすることがあるのですが、国会議員の質の低下というのはもう目を覆うばかりです。 私が呼ばれるのは主に環境問題についての話をするためですが、国会議員として環境問題に関して知らなければいけない国際情勢や地球全体の環境汚染がどのように進行しているか、という基礎的な知識を彼らは持っていません。 そんな議員を国民が選んでいるのだから仕方がないのかもしれませんが、そうなっている原因が選挙制度にあるのですから、そこは問題として指摘していかなければなりません。 「小選挙区において、二大政党が対立することが民主主義にはふさわしい」「アメリ力やイギリスなど先進国も小選挙区制なのだからこれが正しい民主主義なのだ」というかもしれませんが、そんなことはありません。 世界には多様な選挙制度があって、たとえばオーストラリアなどのように候補者の名前の並んだ名簿に1、2、3、と順番を付ける形の投票をしている国もあります。 小選挙区制の場合、当選者以外に投じられた票が「死に票」になるという問題もあ ります。 たとえば 一人の候補者が20万票を獲得してもう 一人は19万を取った時には、得票数が20万の人が勝ち2位の人に投じられた19万票はすべて死に票になる。大量の死に票は「一票の重み」などよりよほど大きな問題でしょう。 このように、私たちは憲法で保障 された選挙権を有していないということにはっきりと気が付かなければいけません。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240427 P182