しあわせみんな 三号店

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人々の恐怖心を煽るマスコミ

人々の恐怖心を煽るマスコミ ドイツ共和国におけるナチスの進出と、それによってもたらされたドイツの甚大な被害を見れば、人間社会というものが実に情報に弱いかがわかります。 私たちは頭のなかで「これはいい」「これは悪い」と判断し、そうした判断に基づいて選挙では「この人を選ぼう」となります。 ナチスがどんどん勢力を強めて短期間のうちに第一党になっていく過程においても、ドイツ国民に判断力がなかったわけではありません。しかし人間社会とはかくの ごとく、時としてその判断力にものすごく大きなブレを生じることがあります。 そして、そのブレはほとんどの場合において、「マスコミがどのように報道したか」ということに影響を受けているのです。 今回の新型コロナ騒動でも、「今日、○〇県で初めての感染者が出ました」「先週より、10倍も感染者が増えました」「感染者が100人に達しました」といった報道を毎日毎日続けられると、これを見聞きした人々は非常に強い恐怖心に駆られます。

発生からおよそ2年、新型コロナウイルスは検査に引っ掛かっただけの無症状の人たちすべてを含めて2021年末の時点で200万人にも及びませんでした。 これまで季節型インフルエンザの患者は中等もしくは重症の人でも毎年1千万人を数えていたのと比べれば、これはまったく問題になるような数字ではありません。しかし現実がそうであっても、人々に「新型コロナは怖い」という気持ちが強く印象付けられたせいで、先の選挙でもコロナ対策が重要視されることとなりました。恐怖心を煽るメディア報道が、選挙戦や実際の政治に 大きな影響を与えるのです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240501 P190