しあわせみんな 三号店

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新型コロナ騒動はテレビが作った

新型コロナ騒動はテレビが作った 国民全体が自粛をするなどの特殊な社会状況が日本のなかに起きてしまった原因は、結論をいえば「テレビ」のせいです。 テレビは新聞や雑誌、書籍などとはまったく違う性質を持っています。それは、見たいものでも見たくないものでも順番に見せられるということです。 これは非常に大きな特徴で、ニュース番組でもトップに何を持ってくるのか、その次に何を流すかによって、視聴者の判断力や感情をコントロールすることができてしまいます。映像が使われるために臨場感や現実性があり、その影響力は多大なものとなるのです。 放送法第4条では「放送においては必ず異なった側面からの見方を伝えること」という決まりがあるのですが、同様の決まりは新聞にもなければ雑誌にもない、もちろん書籍にもありません。なぜテレビだけにそういう決まりが設けられているのかといえば、それだけテレビ 放送が影響力の大きい特殊なものだからです。 たとえばNHKが朝7 時のニュースで、トップに新型コロナ禍をややおおげさに報道したとします。ニュースをどの順番で流すかは放送局が決めることです。 人間の脳には「先に伝わった情報を正しいと思う」というクセがあります。本来ならば、次に別の情報が入ってきた際には「2つの情報を比べて、冷静に判断する」という形がいいのですが、そのような脳の構造にはなっていないのです。 そのため最初のニュースで新型コロナについて「中国でこんなに患者が出ている」 「治療にあたった35歳ぐらいの若い医師が亡くなった」など、その映像や写真が出たり、それに対するコメントが出たりする。あるいは、志村けんさんや岡江久美子さんのような著名な芸能人が新型コロナによって亡くなったと大々的に報じられる。そうすると、視聴者の脳にはそのことの恐怖が擦り込まれることになります。 反対に、新型コロナに感染して軽症で済んだ人、まさに私がそうですが咳がちょっと出たくらいで熱も出ない、いくらか倦怠感があって食欲もなかったけれども、これは病気の症状としては普通のことですから、それを最初にテ レビで放映して「新型コロナに感染した人の約8割はこのような軽症です」と伝えたとしたらどうでしょう 。 軽症の人が治ってから元気に外を歩いている映像が流れて、その後に 重症の人の映像が出てくるというような構成であれば 、新型コロナに対する「怖い 」という印象はだいぶん薄らいだであろうと思います。 「物事の本質を伝える」という意味では、最初に「8割の軽症の人」を取り上げることのほうが現実に則しているといえるのではないでしょうか 。

しかしテレビ局は商業主義ですから(NHKは違うはずですが)、「インパクトがない放送では視聴率が稼げない」ということで、中国で治療にあたった医師が鼻にチューブをつながれたまま新型コロナの恐怖を世界に訴えるような形でお亡くなりになったり、有名人が亡くなったことを大きく伝えることになります。 そうするとやはり、視聴者の心理に大きな影響を与えることになってしまうのです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240404  P121