しあわせみんな 三号店

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ウソ14 脱炭素を説く方々は、気候変動を食い止めたい

ウソ14 脱炭素を説く方々は、気候変動を食い止めたい 【事実】時流に乗って経済を活性化し、儲けたい。経済活性化と脱炭素は両立しないと悟るのが、社会の健全化に向けた一歩だろう。 産業革命からの気温上昇が一・五℃に届くまで、残された時間は七年と×日×時間×分×秒……と示すデジタルの「気候時計」を、若者のグループが渋谷のハチ公前に設置した―――そんな話を二〇二二年四月一五日、NHK毎日新聞が報じました。渋谷区内一〇〇個の設置を目指すメンバーの女子高生いわく、「こんなにヤバいんだと気づいてほしい」。彼らが属す団体の名「未来のための金曜日」は、環境活動家グレタ・トゥーンベリからの借り物でしょう。中立・公平をうたうNHKが報じるべき話かどうかは疑問でしたが。 その一・五℃は、国連の関係者がさほど根拠もなく思いついた数字にすぎません。電気で動く(根元でCO2が出る)時計を使えば、むしろコンマ何秒か「終末」に近づくのでは? また、若者たちは毎晩のようにリモート会議をしたらしく、そんな時間は勉強に回すほうが有益だったでしょうけれど、純真な青春時代、何かに没頭するのは悪いことではありません。 けれど温暖化(気候変動)の話は、そもそもの初めから、不純きわまりないものでした(ウソ8・9)。本書の幕を閉じるにあたり、折々に書いてきたこととの重複はありますが、最新の動きも含めて温暖化話のいかがわしさを振り返り、どうすればいいのかを考えましょう。 まずは 、冒頭の話にもからむNHKの報道姿勢につき、前々から気になっている側面を取り上げます。 「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)