第3章 除染篇
- この章は、 除染の必要な地域(毎時11マイクロシーベルト以上の地域=追加被曝量年間1ミリシーベルト)を対象している(環境省は、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉8県102市町村を、国の費用で除染を行う地域として定めている)。
福島第一原発周辺の被曝地帯は、除染をしなければ放射性物質を現在の10分の1に減少させるのにもおよそ100年間かかる。つまり、放置したままにしておくと、100年間は安心して住めず、また農作業のできない土地となってしまう。 しかし、除染によってその期間を縮めることはできる。いかに安心して早く住めるようにできるかは、人間の手によって、どの程度除染できるかにかかっている。 『反被爆宣言』武田邦彦著 双葉社刊 2012年 より