しあわせみんな 三号店

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天然痘撲滅はワクチンの成果なのか

天然痘撲滅はワクチンの成果なのか ワクチンが有効であるようにみえるのは事実ですが、その一方で「ワクチンはあまり有効ではないのではないか」との議論がこの100年ぐらいずっと続いてきたという歴史的事実もあります。 それはなぜかというと、過去のワクチンと疾病の関係を科学的に整理した際、「ワクチンは有効である」となったり「有効ではない」となったりするからです。

たとえば、天然痘のウイルスです。これはものすごく強力なウイルスで、世界的な流行によって多くの死者が出ました。 それで天然痘ウイルスのワクチンが開発されてヨーロッパを中心に活用されました。時期によっては強制的に国民全員に打つというようなことも行われています。 そうして天然痘ウイルスは撲滅されてすべて地上からなくなったわけですが、そこに至るまでの経緯を事細かに整理してみると二つの見方ができます。 一つは、ワクチンがなんらかの効果をもたらして、天然痘ウイルスが撲滅されたというもの。もう一つは、ワクチン接種を法的に義務化してもなかなか効果が出ず、義務化を止めてしばらく経ってから天然痘ウイルスが自然になくなったというものです。私はこの二つの説の根拠となる学術論文をどちらも読みましたが、どちらの論文も論理はしっかりしているしデータもよく整理されていて、科学的には問題ありません。だからどちらかが正しいと断言はできないのですが、少なくとも私の目には「天然痘ウイルスはワクチンで絶滅したのではなく、時間の経過によってなくなっていった」というように見えました。 そしてワクチンは「ある程度の効果を示したといえないこともない」というぐらいのものだったように思えました。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240316  P68