しあわせみんな 三号店

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第2章 不合理で非科学的な新型コロナワクチン そもそもワクチンは「薬」ではない

第2章 不合理で非科学的な新型コロナワクチン そもそもワクチンは「薬」ではない 医学的根拠が不明瞭なまま、いつの間にかマスク着用は国民の義務のようになってしまいましたが、同じことがワクチンについてもいえます。

そもそもワクチンというのは本当に有効なものなのか―――。これについては長らく議論が続いていました。その結論も出ない状況で、日本に限らず世界中で新型コロナのワクチン接種はなかば強制的に進められました。 ワクチンは理論的、医学的には意味のあるものとされています。ここで「もの」と言ったのは、ワクチンを「薬」と定義していいかどうかがはっきりしないからです。この意見には少なからずの医師が同意するだろうと思います。 私は「ワクチンは未完成の医療手段である」という認識を持っています。それでもこの医療手段を進歩させていくことは大切であるという考えから、時々インフルエンザのワクチンや肺炎のワクチンを自分でも接種して、ワクチンとはいったいどういうものかということをわが身でも体験してきました。 なおかつ歴史的に非常に有名な天然痘のワクチンや狂犬病のワクチン、古くはパスツールの種痘のワクチン、近年のインフルエンザのワクチンについても科学者としてずっと勉強してきました。 このように言うと、「武田はワクチンの専門家ではないじゃないか」という声も出てきそうです。もちろん専門というのは、その分野については誰よりも詳しく知っていなければなりません。ですから狭い範囲でいえばワクチンや感染症の研究者、少し枠を広げれば内科系の医師などが「ワクチンの専門家」といえるでしょう。 しかし科学というものは、その結論を他分野の学者でも理解できることが重要なのです。科学においては論理的に理解できることを積み重ねていくので、他分野の学者がその進歩を理解できないのであればそれは科学ではありません。 ですから私は物理学者として(物理といっても人体の材料の劣化などを専門としていましたので、ある意味では医学に似た方向性の研究をしてきました)、私のような人間が勉強すればわかるということが科学においては大切なのです。 話が逸れましたが、そうして私が学んだなかからワクチンがどのような歴史をたどってきたかを次に解説します。 ワクチンというものの原理は、非常におもしろいものです。 人間が病原体を防御するシステムは、外部から入ってきた異物を排斥する「抗体」が体内に発生することで行われているということが、19世紀ぐらいからわかってきました。 その後、トライ&エラーを繰り返し、いろいろなテストが行われ、様々な病気が抗体によって抑制されるということもわかってきました。そして、天然痘狂犬病のワクチンなどが開発され、現代ではインフルエンザにおいてもワクチンが有効だとされています。 しかしインフルエンザのワクチンはあっても、その他の風邪のウイルス—-RSSウイルスや新型コロナ以外の一般的なコロナウイルスやライノウイルスなど7⃣種類ぐらいあるウイルスについては、これまでワクチン接種は行われていません。これはいったいどういう理由なのかという疑問が起こります。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240315  P66