しあわせみんな 三号店

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ワクチン接種は「医療行為」といえるのか

ワクチン接種は「医療行為」といえるのか 私がワクチンの一番の問題と考えているのは、実はワクチン接種が医療行為かどうかまだはっきりしていないということです。 ワクチンを注射するのは医師や看護師ですので、見かけ上は医療行為です。ところが、医療行為の定義から考えると問題があります。これは倫理の話になってくるのですが、医療行為の定義は「健康でない人を健康に戻す」ということです。 たとえば風邪をひいた人を治す、あるいは腕をケガした人の傷口を縫って元に戻すといったことが医療行為であって、もともと正常である人に対する医療行為というのはその定義からズレることになります。

正常な人に対する医療行為として、日本では延命治療というものがあります。しかし、この延命治療が医療であるかどうかについては各国で認識が違っています。日本では延命治療、つまり高齢で亡くなりかけている人の寿命を延ばすことは一応医療行為とされていて、だから「治療」という名前がついています。命を延ばす治療ということです。 しかしこれは「人間とは本来死なないものである」ということを仮定しないと成立しない倫理です。老いて死ぬことが自然だと考えれば、その死期を引き延ばすことは不自然なことであり、それを治療とは呼べないという理屈も当然あります。 そのためヨーロッパのように物事を理屈っぼく考えるところでは「延命は治療ではない」「人間は必ず死ぬので、その人の寿命を満足のいくようにさせることが大事。無理に寿命を延ばすのは良くない」という考え方が主流になっています。 いずれにせよ、「健康な人を治療しない」というのが医療の大原則です。病気の人を治療するという理由で、注射のように 他人の身体を傷付けることが許される。針を刺すのですから、他人を傷付けていることには違いありません。手術なども同じ理屈で行われています。 それと同様に副作用のある薬を処方することも、治療という目的があれば可能になります。ただし、これらはあくまでも「健康でない人を健康に戻す」という医療行為の定義があるからです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240322 P82