しあわせみんな 三号店

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「人工透析」も金儲けの種

人工透析」も金儲けの種 いかに医師たちが金儲けしか考えていないかということがわかる二つめの例として、「人工透析」の問題も挙げられます。

日本で人工透析をしている人はどんどん増えていますが、これも医学的にみて人工透析が最適というわけではありません。 腎臓が悪くなってきた人は病院へ行って治療をするわけですが、そうした患者たちに対して少し治療の手を抜く医師もいるのです。そうすると当然、腎臓の病気は悪化し、いよいよ人工透析となります。 人工透析にかかるようになるまでの医療費は本人の負担です。健康保険に入っていれば実際の治療費の2割3割で済むとはいえ、いずれにしても本人の負担ですから経済的に余裕のない人は治療を受け難いところもあります。 ところが人工透析をしなければいけないほどに腎臓が悪化すると、その時の医療費は全額国庫負担になります。具体的には500万円くらいの医療費が無審査で病院のほうへいくのです。 一人の患者あたり年間で500万円というのはかなり大きな金額ですから、病院同士で患者の貸し借りのようなことまで起こったりしています。「今、私のところは人工透析の患者が少ないので2人ぐらい患者を回してくれませんか」というようなことです。 できるだけ腎臓病の患者が人工透析になるように、医師が操作している―――ということも耳にします。 通常、一度人工透析をすると、その人はもう一生、病院通いです。一週間に1回か2回病院へ行って、身体から血を抜いて人工透析をしてきれいな血にして身体に戻すという非常に辛いことをやらなければいけなくなります。 患者にそんな辛い思いをさせて医者は金儲けをしているのです。 このことを私があるテレビ番組で話したところ、有名な医師たちを含む多くの人たちからの反撃がきました。テレビ局にも多くのクレームが入りました。 その時に、テレビ局は「武田先生、もう一回人工透析の話をしてください。多くの反論がありますが、医療現場で実際に 行われていることはこうだということをちゃんと説明してください」と言ってくれました。 そこで私は人工透析について2回目の話をしたのですが、そうすると医師や専門家たちからのクレームはピタリとこなくなりました。 クレームをつけることで逆に人工透析の問題が世間に周知されることを恐れたのでしょう。情けない話です。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240313  P58