しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

電気・機械産業を目指す学生が減ってしまった

電気・機械産業を目指す学生が減ってしまった さらに産業破壊が進みそうなのが、プラスチックなどの化学産業です。プラ スチックは国内で年間1400万トンぐらいつくっているのですが、何も環境を悪くはしていません。 海洋プラスチックごみが大量にあると言われますが、その半分は中国が捨てたものであり、日本の会社や個人が海洋に 大鼠のプラスチックを投棄するということはほとんどありません。そして、プラスチックはきちんと処理すればまったく 害のないものなのです。 かつて「プラスチックを燃やすとダイオキシンが発生する」と言われ問題視されたこともありましたが、そのダイオキシンが毒物だということも政治のウソでした(詳細は、前著『武器としての理系思考』ビジネス社、に書きました)。 プラスチック産業がダメになれば、それとともに化学産業もダメになります。それなのに、政府が先頭に立って「レジ袋廃止」「プラ スチックストローもスプーンも廃止」などと扇動しているのです。 これではもう政府が必死になって日本の産業を潰そうとしているとしか思えません。 電機電子産業を1980年から90年の間に潰し、自動車機械産業を2010年から2030年ぐらいの間に潰し、その次にはプラスチック化学産業を潰そうとしているのです。

こうなってしまった時に、我々の子や孫たちはいったいどこに就職すればいいのでしょうか。 日本の現在の所得水準を守るには、やはり電機電子産業、自動車機械産業、プラスチック化学産業が隆盛でなくてはなりません。しかも日本人の性質はそうした職業に向いているのです。 きちんとモノをつくる、約束を守る、集団作業もうまい、ということで、これらの産業において日本に勝てる国というのは他にはありません。 今となっては、こうした産業の回復は難しいのかもしれません。 マスコミはアニメがいいとかお菓子の製造がいいとかいうようなことばかりを言い、あるいは人気ユーチューバーだとか株式などで一擾千金(いっかくせんきん)をものにしたような人物ばかりをもてはやします。 そうこうするうちに高校で物理を選択する学生は、今では10%を切ってしまいました。私たちが学生の時代には98%の生徒が物理を選択していました。みんなが物理を学んで、そのなかでも物理や機械のできる子が電機電子産業や自動車機械産業へ行きました。それが日本の産業を支えてきた力だったのです。 しかし、そうしたものが政府とマスコミによって、すべて叩き潰されてしまったのです。 『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊 20240411  P141