しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

「調整年齢死亡率」はムダ!  現実の数字を直視すべき

「調整年齢死亡率」はムダ!  現実の数字を直視すべき そうすると今度は、「調整年齢死亡率で計算すれば減っているのだ」と言う人が必ず出てくるのです。調整年齢死亡率の計算方法はちょっと複雑なのですが、まずどこでもいいので特定の地域を決めて、その場所に住む「40歳未満」「40歳から64歳」「65歳以上」というように「観察集団」を作ります。その中にがんで死んだ人が世代別に何人、合計何人いるかを計算します。それを日本の実際の人口と分母を揃えることで、日本全体のがんで死んだ人の数を椎測するのです。 ところがただ分母を揃えただけでは数字は減りません。それをさらに、がんになる割合が少ない若者の人口が多い1985年モデルの人口にすると、がんに罹患する可能性の高い 高齢者が少ないので全体のがんが減ります。「過去の人ロピラミッドに比べたら減っている」ということですね。 しかし実際には、肺がんの死亡者数は増えています。胃がんはやや横ばいで、ほかのがんは肝臓がんを除いてすべて増えています。これらが調整年齢死亡率にすると「やや減っている」となるのです。そんな数字を見て安心していいのでしょうか?こんな数字遊びをするくらいなら、何ががんの原因になっているかを調べるべきです。 『Renaisance Vol.13』ダイレクト出版 「食と病気と日本人 癌が増えた理由とは」 吉野敏明氏より R050613