しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

魚――――「魚だから無添加」は大間違い!

今、老人ホームで魚が出されると、おじいちゃんたちは「鯛も平目も同じ味」と言うそうだ。じつは、「魚だから天然だろう」と思うのは早計で今の魚は薬品漬けなので、食べると同じ味がするのである。 まずは、養殖時の薬。魚は畜産と同様、餌には抗生物質など飼料添加物が含まれ、病気の予防としてホルマリンが投与される。さらに、漁網の防汚剤として使われる有機スズ化合物TBTOの毒性も問題視されている。 養殖の魚は、もはや出荷前に汚染されているといっていい。 次に販売時に派加される化学楽品。巷では冷棟魚を解凍したものが「鮮魚」としていくらでも売られている。安いときに大漁に仕入れ、高くなると放出するのだが、2年前、3年前の古い魚が平気で店頭に並ぶ。魚は冷凍でもすぐ酸化するので、 酸化防止剤が必ずといっていいほど使われている。その他、 保存性を高める薬、 退色を防ぎ色鮮やかにする薬と、 冷凍魚は化学薬品なしには作られない。 極めつけは、骨が抜かれた魚の切り身だ。幼稚園でも子どもが食べやすいようにと、骨をとった魚が出されるが、そのままでは骨を抜けないので、魚の肉をいったん薬品で固めてから骨抜きで抜くのである。 本当によい魚を食べようと思ったら、釣りをするのが一番だ。自分で釣った魚なら安心なうえ、非常に新鮮。とはいえ食事のたびに釣りができる人はいないだろう。私がすすめるのは、世界三大漁場の1つである三陸沖の天然魚だ。ここはきれいな海水が深海から湧き上がってくる優秀な漁場で、放射能ダイオキシン汚染の心配もない。魚食では「旬」を心がけよう。 『Renaisance Vol.13』ダイレクト出版 「安全な「食品選び」ガイド」 西川榮郎氏より R050627