しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

ホントのことを言えないメディア

ホントのことを言えないメディア 十数年前までは、いろいろな新聞社の記者さんと会食をする機会があり、ときどきは本書のような話をさせていただきました。口下手のせいで全面的に納得いただくのは骨でしたが、部分的にご賛同いただいたことはあります。でも紙面に反映するのは容易じゃないよ……とよく言われました。最大の壁は、広告をくれるスポンサーとの関係らしい。 当時から、エコカーやエコ家電、エコ住宅などで収益をあげる企業が増えました。新聞社の経営基盤は各社それぞれでも、大企業の出す広告料は懐具合に響きます。やや古い二〇一七年九月の「東洋経済オンライン」に載った統計だと、年間広告料トップ一五社のうち七社までが「エコカー」にからみ、七社の広告料総額は一兆二三〇〇億円にものぼりました。「エコ○○」の背後には、「人間の出すCO2が地球を暖め、人類に害をなす」という説があるため、それに逆らう記事は書きにくいわけですね。 けれどメーカーにはこう申し上げたい。省エネ型でしかも家計にやさしい製品なら、消費者は喜んで買いますよ。CO2排出削減だとか環境配慮だとかのウソ八百を並べなくても、販売戦略には省エネだけで十分でしょう。 「気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)