しあわせみんな 三号店

日本人は太古の昔から「しあわせみんな」という素晴らしい知恵をもって生きてきました

ゲノム編集食品にも表示義務なし

ゲノム編集食品にも表示義務なし 次に、世界に先駆けて日本で応用化が始まったゲノム編集食品だ。ゲノム編集とは、遺伝子をピンポイントで破壊してこれまでにない性質のものを作り出す技術である。米国や開発企業は、これは自然の突然変異と同じだから、安全性チェックや表示は不要とした。日本は米国に追随し、やはり安全性審査も表示も義務化されていない。しかしEUでは、ゲノム編集食品はGMとして規制する必要があると欧州司法裁判所で裁定されている。 GMの歴史は20年程度と浅く、ゲノム編集はさらに新しいバイオテクノロジーで、リスクはまだ定まっていない。動物に食べさせての安全性評価もされていないし、いまだ統一された評価法もない。安全確認のない未完の技術といえる。予想外の毒性やアレルギーを引き起こすおそれがあるかぎり、安全とは言えない。 米国で先行して応用化した高オレイン酸大豆湘は売れず、市場から姿を消した。世界でゲノム編集食品が流通するのは日本だけとなり、私たちはゲノム編集食品のモルモットにされようとしている。 日本初のゲノム編集はGABAを増やしたトマトだ。販売企業は2021年、市民4000人にゲノム編集トマトの苗を無償配布し、2022年には福祉施設に、2023年には小学校に苗を無償配布すると発表している。 こうした状況を唯々諾々と受け入れるだけではいけない。例えば、「北悔道食といのちの会」はゲノム編集トマトの苗を受け取らないように求める要望書を北洵道全自治体に送った。回答があったなかで受け取ると皿答した自治休はゼロだった。この後、同様の取り組みが全国で展開され、市民の反撃が広がっている。 『Renaisance Vol.13』ダイレクト出版 危ない食品を見分ける技術 安田節子氏より R050520